2026年5月から、私の生活は大きく変わりました。 長年離れて暮らしていた柴犬を迎え入れることになり、散歩が好きな子なので、朝に一時間弱、夕に一時間ほど歩く生活が始まりました。 散歩そのものはむしろ好きなのですが、おのずと自分の時間が毎日二時間ほど減ることになり、生活のペースが大きく変わりました。
その変化が続いたせいか、6月に入ってから疲れが一気に押し寄せてきました。
久しぶりに訪れた「うつ症状が強かった時のような状態」
私は今から6年前にカウンセリングを受け、 やる気が出ない、 いろんなことに興味が持てない、 人に会いたくない、 外に出るのが億劫になる── こうした状態から回復していました。
しかし今回、疲れが重なったせいか、同じような状態が2週間以上続きました。
初めは、生活の変化による疲れから一時的に心が落ち込んでいるだけだと思っていました。 ところが、「うつが戻ってきたのではないか」という不安が強まり、疲れ以外の原因を探し続ける思考の旅に出てしまいました。
その思考の旅が続くうちに、思考だけが「今」から離れ、過去や未来へと巡り続けるようになり、結果として症状がさらにひどくなり、長引くことになっていたのだと、今は受け止めています。
散歩中に気づいた「地に足がついていない感覚」
そうした思考の迷走が続いていた頃、散歩の途中で身体の違和感がふと現れました。
ある日の散歩中、突然、立っていることがしんどくなりました。 足に力が入らないような、ふわふわした感覚。 地面がぐらぐらしているような、不安定さ。
その瞬間、私はハッとしました。
「あれ?自分の思考が“今”にいない」
未来への不安、 過去の記憶、 原因を探し続ける思考の暴走。
私は「今ここ」にある身体や感情から遠く離れ、 頭の中だけで迷子になっていたのです。
「今ここ」に戻るということ──それはマインドフルネスそのものだった
その気づきがあってから、私は意識的に自分の身体と感情に目を向けました。
- 足の裏の感覚
- 呼吸の動き
- 風の感触
- 犬の歩くリズム
ただそれだけを感じることを繰り返しました。
すると、少しずつ「ふわふわした感覚」が薄れていき、 地に足がつく感覚が戻ってきました。
💡 マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、過去や未来ではなく、“今この瞬間”に意識を向ける心の使い方のことです。
- 評価や判断をせず、ただ今の身体の感覚や呼吸を感じる
- 思考が暴走したとき、「今ここ」にそっと戻す練習
うつ状態では、過去の後悔や未来の不安に意識が向きすぎて「今ここ」から心が離れやすくなります。
マインドフルネスは、その悪循環を断ち切り、心を現在に戻す方法として効果があると言われています。
過去や未来に行きすぎると、人は簡単に迷子になる
今回の体験で改めて感じたのは、 人は過去や未来に思考が行きすぎると、簡単に「今」から離れてしまうということです。
そして「今」から離れると、 身体の感覚も、心の安定も、足元の確かさも失われていく。
逆に、 身体の感覚に戻ることは、心を“今ここ”に連れ戻す最短ルートなのだと実感しました。
同じような感覚に悩んでいる人へ
未来の不安や過去の記憶に引っ張られすぎて、 「今ここ」から離れてしまう感覚は、誰にでも起こり得ます。
そんなときは、難しいことをしなくていいので、 ほんの少しだけ身体の感覚に戻ってみてください。
それが、思考の迷子から戻るための小さな一歩になるかもしれません。
